ナーヤ爺の年金生活

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DXテーマ考察

DXテーマについて

こんにちは。

昨年から続いているテーマの本命として、ずっとDXが挙げられています。21年に入って、このまま行けるのか、少し軌道修正必要なのか、今日はこの辺りの考察を述べたいと思います。

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20年の振り返り

コロナの中、人との接触が難しくなり、オンライン化、リモート化が思いの外、進んだのではないのでしょうか。

こういった中で、クラウド環境を提供する銘柄が大きく値を上げてきたと思います。

菅総理が誕生し、デジタル省の創設などDXに更に追い風が吹いてきていますが、昨年後半からさほど伸びてきていません。

多くの銘柄がマザーズに所属し、マザーズ指数そのものが上値に重しがあるように思われます。

では、21年はどうなるのか、このまま持ち続けて大丈夫なのか、気になるところです。

 

政府が目指すDXとは

ここでDXについて、おさらいをしたいと思います。

経産省からのDXレポートの中で、「2025年の崖」として年間12兆円の経済的損失が発生すると言われています。各企業が持っているレガシーシステムの維持管理の大きなパワーを取られ、業務効率のための改善パワーが足りなくなるとのことです。

行政からのDXテーマは、今使われている紙をデジタル化する、という風に聞こえてきます。

この内容からいくと、ハンコをなくし、紙をデジタルに置き換えるシステムということで、20年多くの銘柄が吹き上がりました。

弁護士ドットコム(6027)、オービック(4684)、ラクス(3923)、フリー(4477)、マネーフォワード(3994)などクラウド上での脱ハンコや会計・給与デジタル化などのテーマで買われました。

 

本来のDXについて

DXが目指す本来の姿とはどのようなものでしょうか。

政府が目指す紙のデジタル化では、DXが目的になり、それ以上が求められません。

DXとは、デジタル技術でビジネスモデルや働き方を変える、ことにあり、21年のDXテーマとは、コロナ後のニューノーマルにおいてどんなイノベーションを起こせるか、になると思います。

ですから、紙のデジタル化の先に、ユーザに新しい価値の提供、課題解決のための提案、事業モデルの変革、が起こせる企業が投資対象になるのではないでしょうか。

例えば、20年にBASE(4477)が大きく伸びました。コロナ禍の中、個人事業主のためにEコマースプラットフォームを提供し、オンライン決済のインフラを整備しました。

では、アフターコロナの時ではどうなるのでしょうか。私は、アフターコロナでもそれなりに利用されると思います。ただこのままでは現状維持だけで、成長はできないと考えます。

この先、どうイノベーションを起こせるか、がカギになります。マーケティング分析や商品提案を行う、集配や配送など物流・倉庫機能の展開、あるいは海外への販路拡大など、個人事業主やその先の顧客にどう利便性を提供できるか、だと思います。

AmazonやZOZOなど、このようなイノベーションを起こして大きくなってきました。そのような企業を探すことが21年のテーマと思っています。

 

最後に

株の格言の中に、「国策に売りなし」、という言葉があります。

確かにDXは国策テーマになるのでしょうが、DXには多くの銘柄があり、どれも上がるという訳ではありません。中には損をする銘柄もあります。

システム開発関係にこだわらず、イノベーションを起こしている企業、という目線で探す方が、結果として大きく返ってくると思われます。

第2のAmazonを捕まえれるよう、21年に期待しましょう。

 

※投資は自己責任でお願いします。

最後までお読みいただきありがとうございます。