三菱商事決算発表
こんにちは。
三菱商事が5月7日に2021年3月期の決算を発表しました。売上高12兆8845億円前期比ー12.8%、経常利益1726億円前期比ー67.8%となりました。
伊藤忠商事は期初予想の4000億円を達成、三井物産と丸紅も通期予想を大幅に上回り、三菱商事を大きく引き離しました。
三菱商事の今回の業績悪化は、豪州原料炭事業の業績悪化とローソンののれんや固定資産の減損によるものです。
一方、2021年度の通期予想として経常利益が3800億円とし、V字回復する見込みです。ただ、伊藤忠商事はおろか、三井物産にも及ばない状況です。
2020年度では一時的な減益要因が多く、2021年度は銅価格が上昇している今、もう少し利益の上乗せが見込まれると思われます。
累進配当継続
配当金につきましては、すでに2円増配の134円となっていますが、2021年度も累進配当の継続を行うことで134円据え置きとなりました。
配当性向は35%目標となっていますが、2020年度の1株益は116.9円となり、配当性向は114.7%となりました。2021年度は52%となる予定で、継続のために更なる利益の上乗せが望まれます。
未来を見据えた重要課題
今後、化石商社の三菱商事には風当たりが強くなり、コロナ禍の今、脱化石に向けた取り組みが急務となっています。足元ではDX(デジタルトランスフォーメーション)とEX(エネルギートランスフォーメーション)を一体で推進する対応の取組がいくつか動いています。
再生エネ、アンモニア発電、水素事業、産業DXなどテーマはたくさんありますが、大型投資が必要な事業も多いです。どう収益構造を変革させながら、うまく方向転換させていけるか、長期的には楽しみな会社です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※投資は自己責任でお願いします。