確定申告は忘れずにしましょう
みなさん明けましておめでとうございます。
昨年は、2月に3万円を付け、その後戻されました。9月再び3万円を付けましたが、再度戻され、結局27000円から30000円でのボックス相場となりました。
コロナが3波、4波、5波と断続的に襲ってきたためだと思います。一方、米国S&P500は3700から4700へときれいな右肩上がりのチャートを描いています。日本株を持っていた方、米国株を持っていた方で利益が違ったのではないでしょうか。
利益が出た人、損益に終わった人、それぞれいると思います。ぜひ1年間の総決算を行って確定申告を行い、2022年の戦略を立てましょう。
損が出た人も確定申告で有利に
確定申告は何も利益が出たから税金を納めるためだけに行うものではありません。
損が出た人も確定申告を行えば、今年の損益を来年以降に繰り越せます。来年もし利益が出れば、今年の損益と相殺して税金を少なくすることが可能になります。
今まで会社任せにしていた税金の話は、今後自身で行う必要があります。ぜひ、仕組みを理解して、少しでも節税に励んでください。
所得控除の仕組み
所得税・住民税は、収入から所得控除を差し引いた後の金額が課税対象となります。この所得控除を申告によって大きくすることで、源泉徴収された税金を少しでも取り戻すことで節税することが可能になります。
では、所得控除には何があるのでしょうか。ここを理解し、きっちり確定申告しましょう。
まず会社員時代、年末調整で手続きしてきたものは、以下になります。
・生命保険料控除
・地震保険料控除
・住宅借入金等特別控除
など。
確定申告が必要なものは次の通りです。
・医療費控除
・寄付金控除
・特定支出控除
・雑損控除
など。
株の売買による申告
皆さんが特定口座で取引を行った場合は、売買時に源泉徴収されていますので、申告の必要はありませんが、一般口座での取引については申告の必要がありますので、注意してください。また、NISAやつみたてNISAなどの非課税投資枠内での取引についても申告不要です。
株の売買で利益が出た場合は、申告が必要となります。
ただ損益になった場合でも、先ほども言いましたが今年の利益との相殺や昨年の株式による配当で源泉徴収された税金分との相殺などに利用できますので、ぜひ確定申告しましょう。
配当控除の利用
配当金に関わる税金は、源泉徴収で既に所得税・住民税合わせて20%が取られています。これを確定申告で、取り戻すことができます。
もし、上場株式等で損益がありましたら、申告分離課税で配当金と損益通算をすることができます。
また、上場株式で利益が出ていましても、総合課税制度を使えば通常の所得と合算して、所得税を納めることができます。一般的に所得900万円以下であれば、メリットがありますので、源泉徴収された配当の所得税の一部が返ってきます。
確定申告の仕方
国税庁のサイトの「確定申告書作成コーナー」で、画面の指示に従って入力していけば作成できますので、ぜひ利用しましょう。
作成後、プリントアウトして所轄の税務署に郵送すれば、数カ月後に指定口座に還付金が振り込まれます。マイナンバーカードがあれば、ネットでそのまま申告書を送付できます。
確定申告は2月14日からになると思いますが、その前に送ることもできます。その場合、2月中に振り込みされます。
株取引で大きく利益が出た人は、それなりに収める税金の準備が必要になります。これもネットでそのまま、口座引き落としの指定すれば勝手に処理してくれます。
最後に
税金を取られる話になり、あまり気持ちのいい話ではないですが、株式でいかに利益を出すか色々調べるのと一緒で、税金についてそれなりに知識を持っていれば、いかに無駄な搾取を少なくさせることができるか、それを10年も積み重ねれば、それなりの金額になります。
ぜひ、自分なりに調べて対応していきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※投資は自己責任でお願いします。