日産化学決算発表
皆さん、こんにちは。
２０２２年３月期決算発表が一通り済みましたが、その中でこれは気になる、という銘柄を２つ取り上げたいと思います。今回はその２として、日産化学を取り上げます。
５月１３日に２０２２年３月期の決算を発表しました。連結経常利益は前の期比２２．３％増の５３６億円となり、２０２３年３月期は前期比０．８％増の５４１億円とほぼ横ばいを見込み、９期連続で過去最高益を更新する見通しとなりました。
同時に、前期の年間配当を１１８円→１２２円（前の期は１０４円）に増額し、今期も３２円増の１５４円に増配する方針になりました。
新中期経営計画「Vista2027」
２０２２年度より６カ年の中期経営計画「Vist2027」が始まりました。事業領域の拡充に向け、新たなコア技術を模索していくことになります。
新中期経営計画（２０２２ー２０２７年度）では、ＲＯＥが１８％以上維持を目標にしています。ここ１０年の実績から見て、かなり期待できる数字ではないでしょうか。
色々種まきしてきた事業が確実に収益に寄与してきている実績から、自信ある目標設定と見ています。
セグメント別計画
２０２７年のセグメント別の営業利益計画ですが、
・化学品 ３９億円
・機能性材料 ３８０億円
・農業化学品 ２１０億円
・ヘルスケア ４３億円
となっています。
２本柱の機能性材料と農業化学品の各事業は堅実に売上、利益を伸ばしています。半導体市場はまだまだ続伸が期待できますし、小麦等食料品の供給不足から日本をはじめ、各国が自国農業へ投資することは容易に想像できます。
加えてヘルスケア事業の成長力が魅力的です。市場ではジェネリック薬不足に陥っており、タイミング的には今がチャンスではないでしょうか。
最後に
化学、半導体、農業、ヘルスケアと多岐にわたる事業ポートフォリオをうまく構築してきています。どこかがへこんでも、どこかが伸びている、という状況ができていますので、この先のリセッション時にもうまく立ち回れるのではないでしょうか。
もう２年ほどは、株価的には期待してよいと思われます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※投資は自己責任でお願いします。
