注目の3銘柄
皆さん、こんにちは。
以前(2021/2/5)、注目の3銘柄として、以下の3銘柄を挙げました。
① ローム(6963)
② NEC(6701)
③ レーザーテック(6920)
今回、ロームが5/10に、NECが5/12に決算発表していますので、その内容を検証したいと思います。
(レーザーテックについては、5/7のブログにて報告済。)
ローム決算
5月10日に決算発表がありました。21年3月期 の連結経常利益は前期比13.7%増の406億円となり、減益予想から一転して増益で着地しました。22年3月期も前期比18.0%増の480億円に伸びる見通しとなりました。
受注が急増し、生産量を引き上げたことで在庫水準の上昇が売上総利益の押し上げ要因となりました。まだまだこの状況は続くものと思われます。
NEC決算
5月12日に決算発表がありました。21年3月期の連結最終利益は前期比49.7%増の1496億円となりましたが、22年3月期は前期比55.2%減の670億円に落ち込む見通しとなりました。
このため、発表後株価が5000円を切るレベルまで売り込まれました。
落ち込み要因としては、 2020年度土地売却益および子会社株式売却益の特別対策分の減少と長期利益最大化のための戦略的費用の投入によるものです。
合わせて2025年度までの中期経営計画も発表されています。この計画では、2022年度まで種まきフェーズとなっており、その後収穫フェーズに移行します。しばらくは、業績的には期待できない時期に入っています。
中期経営計画によると、DG/DF事業、グローバル5G事業、コアDX事業の成長事業と従来のベース事業の両方で利益を成長させ、2025年度での営業利益を3000億円とする、となっています。
成長事業においては、いくつかの企業買収によるシナジー効果や協業による展開を目論んでいますが、足元着実に効果を出している富士通や1兆円の大型買収を実施した日立に比べ、物足りない気がします。
NECとしての方向性が分かりずらい中期計画となっており、2025年度にどういう姿になっているのか確認するしかないように思われます。
最後に
NECについては、現在富士通に株価的にも大きく水をあけられているように思われます。ずっとC&CのNECとして見てきていますので、どうしてもNECというと通信やネットワークというイメージで見てしまいます。
今後NECはどういう会社を目指していくのか、ソニーが「感動」というワードを出してきたように、NECにも新たなテーマを期待したいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※投資は自己責任でお願いします。