2022年振り返り
2022年ももう残り1か月余りとなり、厳しかった2022年の相場を振り返る時期になりました。1月5日に付けた日経平均高値29388円を超えることなく、米国の金利上昇の影響を受けて、26000円から29000円でのボックス相場となっています。
全体的には、金利上昇によるグロース株銘柄が不調の中で、高配当株を中心としたバリュー株銘柄が堅調に推移した内容かと思います。資源株、リニューアル株など、短期的にテーマが入れ替わりながら進み、中々テーマを絞れなかったかと思います。
そのような結果を踏まえ、2023年はどのようになるのか。現段階の思いをまとめました。
岸田政権の経済政策
岸田首相は、当初分配に軸足を置いた話をしていましたが、ここに来て成長へ軸足を移した方針を出してきています。
「新しい資本主義へ」と題して方針を示しています。その中での改革案が以下になります。
今後、
・人への投資の強化
・スタートアップ支援
・GX投資強化
が中心となって政策が実施され、関連銘柄が活況になるかと思われます。
また、「資産所得倍増計画」を掲げ、貯蓄から投資へを推奨し、その政策が今後打たれます。具体的には、新NISAの改正案がまとめられ、2024年から施行されることになります。改正のイメージは次の通りです。
若い方は、将来的な年金の不安もあり、かなりの割合で投資に資金を振り向けてきていますが、高齢者の潤沢な資金が投資に振り向けられるかは、まだまだ魅力が乏しい改正かと考えています。
足元の物価高など将来的なインフレを考えた時、預金より株式の魅力の方が大きと思いますが、保守的な年寄りには踏ん切りが付きません。もう1つ魅力的な政策があればと思います。
株探テーマ
株探(かぶたん)サイトにある人気テーマ【ベスト30】にあるテーマを示します。(2022年11月26日時点)
1.パワー半導体
2.半導体
3.サッカーW杯
4.地方銀行
5.半導体製造装置
6.TOPIXコア30
7.2022年のIPO
8.防衛
9.総合商社
10.パチンコ・パチスロ
11.水素
12.インバウンド
13.PCR検査
14.円高メリット
15.ゲーム関連
・・・
という風になっています。
2023年投資スタンス
今年の相場は、米国の金利政策に大きく影響を受けており、そこを踏まえて考える必要があるかと思っています。
米国金利の影響で、ドル高円安が極端に進みました。金利上昇に一服感があり円高になってきていますが、まだまだドル高円安は解消されないと見ています。
米国金利政策は、インフレ退治のため景気悪化もやむなし、という政策となっています。23年後半から景気後退の影響が出始めるのではないでしょうか。
そのような背景の中で、日銀の新総裁がどのような政策を取ってくるか分かりません。基本的は大きく変わらないかと考えます。
以上を踏まえ、23年は以下の対応を考えています。
・前半:高配当株を中心に展開
・後半:グロース株(IPO株を中心に)を細目に入替
2023年相場環境
米国もそうですが、欧州や中国も米国以上の景気後退の波に襲われます。対して日本は堅調に推移すると思っています。
まだまだ、インフレの耐性が強い銘柄を中心に拾っていくことになり、後半から新たなステージに移行していくとなるでしょう。
政府の新しい資本主義に向けた対策と関連するテーマで銘柄を探していく予定にしています。
また、米国の金利上昇の峠が見えてきたところで、新興国の銘柄も面白くなってくるかと思います。東南アジアで安定感のある銘柄を拾っていきます。
そういったことを考えながら、今から準備して2023年を迎えましょう。
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最後までお読みいただき、ありがとうございます。
※投資は自己責任でお願いします。